大阪市北区の耳鼻咽喉科・アレルギー科

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③ 耳管開放症とその類縁疾患

③ 耳管開放症とその類縁疾患

通常タイプの耳管開放症は、つねに耳管が開いた状態であり、特に重症例では鼓膜の可動性が大きく診断は比較的容易です。その一方で、鼻をすすって自分で調整している耳管開放症、いわゆる鼻すすり型の耳管開放症があります。この病態では、耳管が歩行などで開放を生じてくると、多くは無意識のうちに鼻すすりを何回も行って鼓室内に陰圧をかけてできるだけ鼓膜を凹ませることで耳管の通りをロックし閉鎖する操作を行っています。鼓膜の陥凹があるので耳管狭窄症との類縁の所見を呈しますが、耳管開放を起こさせないために鼓膜を陥凹させることで耳症状を軽減している点で根本的に異なります。この病態は、どちらかというと20代、30代の痩せぎみのひとに多く、女性にやや多いのが特徴です。高齢者に見られにくいのは、年月が経つと鼓膜の一部が鼓室内へ入り込むか癒着し、根本的な手術が必要な真珠腫性中耳炎などになってしまっているケースが少なからずあることが推察されます。

  1. 耳管開放症を理解するうえで重要な耳管の働き
  2. 耳管開放症の病態と発症に関与する因子
  3. 耳管開放症とその類縁疾患
  4. 耳管開放症の診断
  5. 生活指導および薬物治療
  6. 処置治療
  7. 手術的治療
    1. 耳管ピン手術
    2. 鼓膜チューブ手術
    3. 耳管鼓膜チューブ挿入術
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