大阪市北区の耳鼻咽喉科・アレルギー科

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3)航空性中耳炎

3)航空性中耳炎

中耳(鼓膜の内側)には少量の空気が入っており、耳管と呼ばれる管で鼻とのどの奥にある咽頭部とつながっています。この耳管は通常閉じていますが、嚥下時などに開閉により空気を入れ替えて圧の調節をする換気作用を有しています。航空機では、離着陸時の急激な周囲の気圧の上昇が起こるため、耳管が開かないと、中耳に陰圧を生じて耳閉感が強くなったり、悪化すると耳が痛くなることがあり、この病状を航空性中耳炎と呼びます。

中耳炎までに至っていない通常のケースでは、着陸が終わると耳が詰まるような感じは治まりますが、痛みや耳閉感がその後も数時間以上継続するときは、航空性中耳炎の発症が疑われます。しかも、もしその時に風邪をひいていたり、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎等があると病状が悪化して中等症以上の状態になりやすく、針で刺されるような激しい痛みや”ゴー”という低い耳鳴りが中耳炎発症と前後するかほぼ同時に現れます。この場合には、耳鼻咽喉科の医療施設を早期に受診し、適切な治療や処置を行わなければ、数日間以上症状が続き、難聴や耳鳴などが難治性となったり、さらに重症の場合は鼓膜の内側に血液が混じった液体が溜まり、難聴や痛みも激しいものになり、場合によっては、感音難聴やめまい症状を随伴するような内耳障害が起こっているときがあります。

治療法では、飛行機搭乗時の注意事項としては、航空性中耳炎は、高層エレベーターでもそうですが、降下時に生じやすく、その時に事前に行っておくべき注意事項があります。飛行機の室内の空気圧(キャビン室内圧)は自動調節が主ですが、明らかな降下を開始する時は、すでに室内圧は下がり始めています。このため、着陸準備に入るというアナウンスがある前(着陸時間の20分から30分前)に、下記の要領でご自身で工夫をして頂きます。

耳閉感等が軽くて明らかでないときでも、予め水を10秒から20秒間隔で1回につき一口をゴクっと1回のみ飲みこむのを5回以上繰り返すと予防できることがあったり、また、大きな口を開けてあくびをすることでも予防や改善が可能なことがあります。その他には、上記で改善しない場合や、やや重症の場合には、耳抜き(バルサルバ法)をすることを進めている施設もありますが、耳抜きは、あまり強くやると耳管内の粘膜や場合によっては鼓膜を傷つけて余計に耳管狭窄が強くなったりしますので原則無しとしています。

当院では、耳管機能検査などにて予め航空機搭乗が難しいかどうかを判断できますので、耳管機能が悪いときは、薬物治療や局所処置、鼓膜や耳管のチューブ挿入治療などを行っています。

飛行機搭乗時の注意事項や上記の薬物や処置の治療、および手術治療では、さらに工夫をしていますので、詳細は診察時に医師にお尋ねください。

  1. 外耳道炎
  2. 耳垢栓塞(みみあか)
    1. 耳垢が多く詰まると聞こえが悪くなる
    2. 耳内の奥にある耳垢は自分で取らないでください!
  3. 中耳炎
    1. 急性(化膿性)中耳炎
    2. 滲出性中耳炎
    3. 航空性中耳炎
    4. 好酸球性中耳炎
    5. 鼓膜穿孔(単純穿孔:中耳炎が原因のものは含みません)
    6. 慢性化膿性中耳炎
    7. 真珠腫性中耳炎
  4. 内耳・顔面神経の病気
    1. メニエール病
    2. 突発性難聴
    3. 外リンパ漏
    4. 良性発作性頭位性めまい症
    5. 顔面神経麻痺
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