7)真珠腫性中耳炎
鼻すすりなどによって鼓膜の一部(鼓膜の上部にある弛緩部という場所が多い)が内側に凹んでいき、「中耳」および「乳突洞」という場所に「真珠腫」を形成する病気です。やっかいなのは普通の中耳炎とは異なり、しだいに大きく成長し周囲の骨を溶かしてさらに広がります。周囲の神経にも影響を及ぼし、三半規管まで広がれば「めまい」をおこし、それ以外にも顔面神経麻痺や髄膜炎を引き起こすこともあります。このため、この病気では、比較的早期の手術治療が必要です。ただし、この真珠腫性中耳炎の治療もほとんどの場合は全身麻酔が必要な鼓室形成術が必要になります。