3)外リンパ漏
鼻を強くかんだり、トイレ等で力んだり、飛行機の着陸時、ダイビング時などに急に起こる難聴で、しばしば耳鳴り、めまいを伴います。内耳と中耳の境にある膜様部分(卵円窓、正円窓など)に圧力などの物理的要因で穴が開いており、そこからリンパが洩れることが原因です。頭部を下げるとリンパ液が内耳から漏れるため、頭を下げないことや力んだりしないこと、また、就寝時も頭部を心臓の位置よりも30cmほど高くして寝るように指導しています。突発性難聴に準じた治療を行い、難聴が進行するときには、鼓室試験開放という手術でリンパが漏れているのを確認できますが、この手術は入院のうえ全身麻酔で行いますので、当院では行わずに大阪大学の基幹病院へのご紹介となります。