2)突発性難聴
今までは特に問題なくても、急にどちらかの耳がまったくあるいはかなりの程度聞こえなくなる病気です。耳鳴りやめまいが同時におこることもあります。明らかな原因が分からないケースがこれにあたり、ストレスや疲労がこの病気の引き金となり、聞こえの神経に栄養が行き渡らなくなることで生じるといわれています。聞こえの程度は軽度難聴から高度難聴までさまざまです。この病気は治療開始時期が早いほど、難聴の程度が軽いほど治りが良く、発症後1週間を過ぎたり、めまいを伴う場合は治りが悪くなります。聞こえの神経細胞などにダメージがおよぶこの難聴を専門的に感音難聴といい、手術では治すことができません。治療はステロイド内服を主体とした治療を行います。耳の聞こえが悪くなってから2週間以上経過したものでは、ほとんど治らないとされていますので、治療対象にはなりませんのでご理解ください。